北谷ハーバーブルワリー:醸造家へのインタビュー 北谷ハーバーブルワリーは、北谷町のアメリカンビレッジの隣にある醸造所直営パブ。テラスホテルグループが運営している。醸造長の眞境名しのぶさんはレギュラーシリーズのビール6種類に加えて、レギュラーシリーズに沖縄テイストを加えた季節限定ビールを醸造している。テラスグループのホテルと直営パブ以外で北谷ハーバーブルワリーのビールを見つけるのは難しい。沖縄の一部の映画館「スターシアターズ」とトニーローマは北谷ハーバーブルワリーのビールを提供している。一流の酒屋であればボトルを、沖縄市内のロジャーフードマーケットではグラウラーを置いているところもある。 もちろん、北谷ハーバーブルワリーのビールを飲む最適な場所は北谷にある醸造所直営パブである。ブセナ・テラス・ビーチリゾートでしか飲めないブセナゴールドを除くフルラインアップを揃えていて、真境名さんの質の高いビールを味わえる。広々としたレストラン、落ち着いた雰囲気のバー、美しい景色を望めるテラスは、片手にビールで、ただ椅子に座って寛ぐには理想的な空間である。夕暮れ時ともあれば、そこから離れがたくなるのも当然だろう。 インタビュー タイヘイ:醸造家になるにあたり、どのような苦労がありましたか。レシピの改良と技術の向上に継続的に取り組むために、どのようなことを行っていますか。 眞境名:醸造家になるのは自ら望んで進んだことなので苦労は無いです。チャタンビールはドリンカビリティーを大切にしています。飲みやすく、食事と合わせやすいビールに仕上げています。そして、どのビールも個性をしっかりと感じられるよう工夫しております。しかし、個性を出し過ぎると途端に好みが別れる。その加減が案外難しい事だと思います。どうしても造るビールは自分の好みを反映しがち、できるだけ客観的に自社のビールを見るように心がけています。そのため私は色んなビールを飲むようにしています。日本国内や海外のビールを飲み、味はもちろん、原料を気にしたり、新しい醸造技術を調べたり、品評会や勉強会に出向いたりしています。多くのビールを飲むことにより客観的に見つめなおすよう努めています。 タイヘイ:ブセナゴールドはプールサイド・ビールとして造られたと仰っていましたが、リゾート顧客向けに新しいビールを造るとき、どのようなことを考慮しますか。 眞境名:ザ・ブセナテラスホテルのオリジナルビールとして提供しております。当ホテルのイメージカラーはゴールド。そのゴールドをコンセプトにビーチサイドのシーンを思い浮かべ造りあげたビールです。ゴールドを沖縄素材のウコン(鬱金)で表し、ビーチサイドを駆け抜ける爽やかな風をレモングラスで表現しています。そして何よりも軽やかに仕上げているので喉の渇きを癒すビールです。 タイヘイ:沖縄のクラフトビールに日本の他の地域とは違う特徴を加えるのは、どのような材料ですか。 眞境名:やはり亜熱帯地方なので、トロピカルフルーツと独特なハーブやスパイスだと思います。過去には日本にないハーブである月桃を素材としたビールを造りました。独特な香りが特徴的でした。 タイヘイ:日本人のお客さんは真境名さんのラガーを選ぶ傾向がありますが、外国人のお客さんはIPAやスタウトを好まれるようです。季節限定ビールを醸造するとき、どちらのお客さんにフォーカスしますか。 眞境名:ホテルのゲストは日本人観光客が多く、レギュラービールでの展開。直営のチャタンハーバーブルワリーはビール好きの地元客やアメリカ人が多いので、季節限定を意識して、新しいものに挑戦しています。 タイヘイ:北谷ハーバーブルワリーでは、クラフトビールを飲みながらの北谷ハーバーのボートツァーを提供していますが、ボートクルージングにオススメの1杯を教えてください。 眞境名:ボートツアーは予約制です。昼間なら柑橘が香るゴールデンウィート。サンセットクルーズなら黄金色に輝くラガーだと思います。 インフォメーション ブリュワリー Chatan Harbor Brewery 地図 〒904-0115 Okinawa-ken, Nakagami-gun, Chatan-cho, Mihama 53-1 ホームページ http://www.chatanharbor.jp/ Taiheiyogan https://www.taiheiyogan.com/ja/content/chatan-harbor-brewery/ Facebook https://www.facebook.com/Chatan-Harbor-Brewery-Restaurant-1208372522509453/ Instagram https://www.instagram.com/chatanharbor/