バレンタインデー、チョコレートとクラフトビールのペアリング

日本のバレンタインデーは欧米文化とは違います。日本では、女性から男性にチョコレートをプレゼントします。3月14日のホワイトデーには男性から女性に、クッキーやランジェリー、花束や高価なディナー、ジュエリーにブランドのハンドバックなどをプレゼントします。しかし、チョコレートを贈る文化は今やカップルだけのものではありません。2月14日にはオフィスでもチョコレートが行き交っています(しかし、男性諸君には残念ですが、これも数年前から消えゆく文化の1つです)。

バレンタインデーに贈られるチョコレートは、5つのグループに分けられます。思いを寄せている人にあげる本命チョコ、義理であげる義理チョコ、男性がプレゼントする逆チョコ、友達の間で交換する友チョコ、そして自分のために買う自分チョコです。

タイトルにもあるとおり、これは日本のユニークなバレンタインデー文化の記事ではなく、チョコレートに一番合うクラフトビールを提案する記事です。キーポイントは、絶品チョコレートは、ビールの味をも変えられるということです。なので、安いチョコではなく、是非ともチョコレートを吟味して買っていただきたい。

ミルクチョコレート

Milk Chocolateミルクチョコレートは、チョコレートの風味が控えめで、甘さ強めです。砂糖の量の多さやミルクの油脂があるので、このチョコレートトにビールを合わせるのはとても難しいです。オススメのペアリングとしては、ペールエール、インディア・ペールエールが合うでしょう。でも、アメリカン・アンバー・エールも合うと思います。このビールに共通しているチョコレート、キャラメル、そしてトーストのような麦芽のほのかな風味と麦芽の強い風味がマッチすると思います。また、アメリカン・アンバーのホップの風味はペールエールやIPAよりも抑えられていて、苦みは中レベルからちょっと上くらいなので、味をしっかり楽しめます。

ダーク/ビタースイートチョコレート

Dark Chocolateダークチョコレートの特徴は、色の濃さです。ビターチョコレートの深みとわずかな甘さがあります。このチョコレートにはスタウト、ポーター、インペリアルIPAが一番合います。と紹介しても、スタウトやポーターは、日本ではどこのお店にも置いてあるわけではないので、見つけるのに苦労するかもしれません。さらに、日本では、スタウトやポーター、グラックラガーを黒ビールという1つのカテゴリーでまとめています。

ダークチョコレートと最適なペアリングは、スタウトとポーターのどっちかというのは、好みによります。スタウトは、深煎りの麦芽でコーヒーやチョコレートの風味があります。一方、ポーターは軽く煎った麦芽を使っていて、麦芽の風味は中から強レベル。わずかにコーヒーやチョコレートの風味が感じられます。最適のペアリングは、皆さんが、どのくらい煎った麦芽がお好みかによります。

もう1つの本命は、シトラス系の白ビール若しくはフルーティーなサワー系の白ビールです。シトラスは、強い苦みを消してチョコレートの味を際立たせます。

セミスイートチョコレート

Semisweet Chocolateセミスイートチョコレートは、基本的に甘さ強め、かつクリーミーで口当たりがなめらかなダークチョコレートです。ペアリングは、これもお好み次第ですが、例えば、スタウト、ポーター、アメリカンIPA、(アメリカン、ブリティッシュ)ペールエール、イギリススタイルのスイートスタウトなどが挙げられます。個人的には、クリーミーなオートミール・スタウトがオススメです。オート麦はナッツ系の香ばしい香りを醸しだし、甘さと調和しています。

ホワイトチョコレート

White Chocolateホワイトチョコレートにはチョコレートの風味をだすカカオリカーが使われてないので、カカオバターによるチョコレートと考えられます。どの種類のビールが合うかは、砂糖の量によるでしょう。どんなビールの苦みも和らげます。そのため、ホワイトチョコレートは、フルーティーな白ビールかフルーティーなランビックと合わせましょう。フルーティーさにより、ホワイトチョコレートのクリーミーで滑らかな特徴が際立ちます。

その他のチョコレート

選んだビールがチョコレートと合うかどうかは、そのチョコレートの味の特徴次第です。それぞれのチョコレートの味に合うビールを以下に提案しました。皆さんのお口に合うといいのですが。

ジンジャー:木内酒造の常陸野ネスト、リアルジンジャーエールは新鮮な生姜を使った麦芽の入ったビールです。力強いビールであれば、間違いなし!

チリ:チョコレートに少し辛みを足したような味には、IPAをオススメします。日本には幅広い種類のIPAがあります。志賀高原、Hakuba Brewing Companyの>IPA、ベアードビールのスルガベイ・インペリアルIPA、伊勢角屋、TDM1874などのビールが、特にオススメです。ですが、IPAの好みは人それぞれということをお忘れなく!

ナッツ:正統派のイングリッシュ・ブラウン・エールはタフィーやナッツ、トーストの風味と抜群にマッチします。特に、ベアードビールのアングリー・ボーイ・ブラウン・エールです。ですが、日本で独自のブラウン・エールを醸造しているイギリス系ブリュワリーのビールも要チェックです!

チョコレートがかかったイチゴ:ホワイトチョコレートをかけたイチゴには、木の実の風味があるブラウン・エールが合います。ミルクチョコレートをかけたイチゴにはホワイトエールが完璧にマッチします。ダークチョコレートの場合は、麦芽のポーターが良いでしょう。でも、そのダークチョコレートをかけたイチゴにひとつまみシーソルト(海塩)をかけるという通な食べ方には、IPAがオススメです。

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